Kotobuki Column Vol.2 ~ローズを味わう~

先日、ブルガリア大使館で「第10回ローズウォーターレシピアワード」が開催され、審査員として参加してきました。実は今年からブルガリアンローズ文化協会の理事に就任しまして、ブルガリアンローズに関わる色々な活動に参加しています。 以前から化粧品原料としてのローズにはとても注目していて、世界中のローズ原料を集めて効果研究進めていました。その中で10年以上前に最高峰のローズと言われるブルガリアンローズに出会いました。 当時は肌にダイレクトに塗布できる商品を、と考えブルガリアンローズを配合した美容液『ナチュラルトリートメントアップチャージ』を開発したのですが、その後もローズ研究を続けていく中で、インナーケアとしてのローズの開発にも着目していて。 ローズの歴史を掘り起こすと、紀元前2000年頃の文献に登場していて、当時から美容や医療の分野でも使われていたと記録があります。その頃から効果が証明されていたんですよね。 ですからより高濃度に配合をしたものを商品化できないかと考えていたところ、ブルガリアンローズ文化協会とのご縁でブルガリア国立アカデミーの教授らと研究チームを発足しました。 そして今年8月にはブルガリアンローズオイルを高濃度処方した『コンセントレートブライトニングセラム』とブルガリア産有機ダマスクローズウォーター100%のドリンク、『オーガニックインナーセラムドリンク』の発売にたどり着きました。
こちらの開発秘話などは、また次のコラムでお話しします。

kotobuki

*有機JAS認証のMiMCのバラ農園

今年5月にはブルガリアに渡航し、研究チームとの報告会をしたり契約農家のバラ農園を訪問したりと、ブルガリアンローズとの関わりが深くなっていたところ、ブルガリアンローズ文化協会の理事にとお話をいただきました。 今回のレシピアワードもちょうどMiMCのローズドリンク発売と同時期でしたので、その飲み方のアレンジやお料理への活用など、とても楽しみにしていたんです。
審査員には、駐日ブルガリア共和国特命全権大使をはじめ、イタリア料理ブームの火付け役である「リストランテ アルポルト」片岡 護シェフや世界中の賞を総なめにするショコラティエ「ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ」土屋 公二シェフなど、錚々たるメンバーです。 第一次審査を通過したファイナリストだけが最終実技審査へと進み、「学生部門」と「一般部門」に分かれ、料理、スイーツ、ドリンクの各分野でローズウォーターを使った作品を発表しました

試食と共に行われるファイナリストたちによるプレゼンテーション

*試食と共に行われるファイナリストたちによるプレゼンテーション

審査は美味しさだけでなく、盛り付けや見た目の美しさ、料理の正確性はもちろんローズウォーターをどのように料理に生かしているかごとに点数がつけられます。
アーティスティックなひと皿にローズの香りが漂い、五感で楽しめる作品ばかりでした。

料理1
料理2
料理3
料理4

*スイーツ部門の作品

料理部門の中にはお寿司やパスタなどもあり、ローズの香りと合うのか不思議に思っていましたが、予想外にマッチしてビックリ!

料理5
料理6

和菓子にもローズウォーターが練り込まれています。

料理7

どれも素晴らしい作品ばかりでしたが、組み合わせる素材によってローズウォーターの香りをどう出していくのか、食材とのバランスの考え方など、
細かい部分までシェフ達の質問が飛びかいます。全ての項目をクリアし、その中から選ばれた各部門のトップ3の方達が賞を受賞しました。
また今回特別賞として、MiMC賞を2名の方にご用意しました。
どれも素晴らしい作品で悩みましたが、コンセプトと美味しさ、美しさのバランスが取れた2作品をセレクトしました。


作品名:「美~ローズ~」 _
カットすると中からローズ香るタイベリーとアプリコットの赤いコンフィチュールが現れ、生地のピスタチオの鮮やかな緑色がまるで1本のバラのように見立てた作品。

料理8

「byala roza -白薔薇-」 _
香り高いブルガリア産ローズとバラ科のナッツ _アーモンドから作ったミルクを合わせた甘くて華やかなスムージー。ローズの香りの余韻を長く楽しめるドリンクでした。

料理9

受賞者の方への商品として、オーガニックインナーセラムドリンクと今年のホリデーコレクションをプレゼント。

MiMC賞の受賞者への記念品授与
MiMC賞の受賞者への記念品授与

*MiMC賞の受賞者への記念品授与

たくさんの参加者が、ローズウォーターの魅力を発信するためにアイディアを出し戦いました。
日本ではまだまだ認知度が高くないローズウォーターですが、これからも数々の発信をして広めていく活動のサポートを続けていき、
MiMCとしても、インナーケアとしてのローズビューティーの可能性を信じ、内面からも美しくなるためのお手伝いができればと考えています。

参加者全員での記念写真

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